yamagiwa tokyo - 1st. anniversary「driade×yamagiwa」

yamagiwa(ヤマギワ)のショールーム[yamagiwa tokyo]が昨年の10月10日に南青山にグランドオープンしてからおよそ1年、アニバーサリー企画として「driade×yamagiwa」が24日から始まっている。
左の写真:yamagiwa提供

1960年代後半の合理主義デザインに対する反動の時代に生まれ、ポストモダンの台頭へ至る過激なデザイン論争の時代に成長したdriade(ドリアデ)。常に冷静に「モダン」の意味を問い続け、現在も、イタリアの知的アバンギャルドとして世界で高い評価を得ています。このdriadeの名作・新作とYAMAGIWAの新作照明をインテリアスタイリスト 中林友紀氏によるスタイリングでご紹介いたします。(yamagiwa ニュースリリースより転載)

前述の通り、会場はyamagiwaの新作と、drirade の名作および新作で構成されている。
伊東豊雄氏がデザインしたペンダント照明「MAYUHANA」の新色「MAYUHANA MA BLACK」もお目見え(yamagiwa.近日発売予定)。パッサージュの床につけられたドットが延長して大中小の「MAYUHANA MA BLACK」が空中に浮かんでいるかのよう。
サイズは直径390、430、500mmの3種類。上の写真では青みがかっているが、従来の「MAYUHANA BLACK」の墨色よりもさらに黒くなった。"MA"とは"真"、"本当の黒"の意。
6月に開催された展示会「LE KLINT の革新2015」とはまた雰囲気が異なる会場。今回のテーマは「際(きわ)」。寒色と暖色、異なる素材同士ーー例えば、同じdriadeの製品でもデザイナーも発表年も異なる、上の画手前の毛織敷物:「SHERAZADE」(Laudani & Romanelli,2007))、ベロアの椅子「S.MARCO(Matteo Thun & Antonio,2006)、画面奥:「NEOZ」シリーズのソファ(Philippe Starck,1996)真っ白いリネンなどーーをインテリアスタイリストの中林友紀氏がコーディネート。
誕生して間もない新作と、名作と呼ばれるものたちとが違和感なく、同じ空間の中で響き合う。
手前:yamagiwaから近日発売予定の「CREA SERIES」から、金属にウォルナット仕上げまたは黒檀色仕上げの木をあわせたペンダント。本体色にあわせてコードは茶系。黒檀色仕上げはスタンドもあり。
左隅に配されているのは、フランク・ロイド・ライトがデザインした「タリアセン(フランク・ロイド・ライト財団の承認を受け、yamagiwaが20年以上も復刻版を製造・販売)。従来のウォルナットとチェリー仕様に、このほど木黒漆仕上げ「Black Edition」が加わった。
コンスタンチン・グルチッチ(Konstantin Grcic)が1996年にデザインしたdrieadeの「Zigzag」。ジグザグ構造はそのままに、棚板にウォルナットやオーク材、ブロンズのパーテーションや、蛍光オレンジのブックエンドが新たに加わった。
同シェルフは高さ2010mmのものと低い880mmの2タイプ。
上の画・棚の上および下の画・テーブル上:driadeが今春発表した花器「ROOT」(Giorgio Bonaguro,2015)
driade「GAZELLE(Park Associati,2012)のまわりには、「MOLLINA」(Park Associati,2012)。「LAGO'(Philippe Starck,2004)など。今年発表された「SOF SOF(Ebzo Mari,1972)の復刻版も。
中林氏がスタイリングしたテーブル上に吊り下げられているペンダントは、ドイツの照明メーカーであるNyta(ニュイタ)の「Tilt(ティルト)」。手で動かして灯具の向きを変えることができる。yamagiwaから近日発売予定。
yamagiwa tokyo - 1st. anniversary企画「driade×yamagiwa」は11月7日まで(期間中休館日10月28日、11月4日)、オープンは11-18時。

yamagiwa
www.yamagiwa.co.jp/




+飲食のメモ。
南青山三丁目交差点からキラー通りを北上、神宮前三丁目交差点を超え、イタリアンの名店[ラ・パタータ]も超えた先に、こだわりのクレープ屋[PÄRLA(パーラ)](下の画、左)、数軒先に並んでラテ屋[talk and come again(トクガワエン)](下の画、右)がある(共に外観は黒くて似ているが、2店の店主は別々)
こちらの[PÄRLA]も昨年10月のオープン。今年9月の新宿高島屋催事「美味コレクション」に出店していたのを見かけて以来、気になっていた店。イベント出店時はキラー通り沿いの店舗はクローズに(11/4-13は名古屋高島屋の催事会場に"移店")
クレープと一緒にコーヒーも買えるのだが、「お隣のほうが美味しいですよ」という店主の薦めにより、クラシッククレープ「キャラメルナッツ」(¥1,000)をつくってもらう間にそちらにオーダーに向かい、ハンドドリップの「トクガワエンラテ」(¥430)もオーダー。
なお、[talk and come again]には小さな店内の壁にそって立ち飲みカウンターがあるが、クレープの[PÄRLA]はテイクアウトのみ。お行儀としてはよろしくないが、おいしいものを食したい、素材にこだわった最高級クレープを味わいたいという欲望が勝る。メニューはほかにもいろいろあり、抗し難い。

どちらもたいへん美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

PÄRLA(パーラ)
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talk and come again(トクガワエン)facebook
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