「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」会期延長

台場の日本科学未来館を会場とした、 ウルトラテクノロジスト集団 チームラボ(teamLab)による話題の大型個展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」が、好評につき、会期が今日から5月まで延長になった。伴い、新作が追加され、既存作品も幾つかがバージョンアップ。
「春休みに子どもを連れて行きたい」という多くの声に応えた今回の会期延長。6日の晩に開催された内覧会には、チームラボ代表を務める猪子寿之氏も出席。最新作の動画を背に、作品の概要を語った。

以下、新規と追加作品のみ紹介(既存作品については、前回の内覧会レポを参照)
新作「Floating Flower Garden -花と我と同根、庭と我と一体と-」は、ふだんは撮影用に貸出もされるスタジオが会場で、高さ6mの空間を活かした展示。待ち合い通路から、ガラス越しに内部が見える(下の画)。
会場を埋め尽くした花々は、鑑賞者が近付くと上がり、誰も居ないところの花は自動的に下がる。天井に設置されたセンサーによるものだが、そうやって、鑑賞者の周りに半球状の空間が出現する。チームラボが得意とするインタラクティブな作品。
1Fの展示作品「花と人、コントロールできないけれども共に生きる、そして永久に – Tokyo」は、猪子氏いわく「平面の花園」だが、こちらは立体・3次元の花園。「空気上に植わっているような、新しいお庭とつくりたかった。会場ではゆっくりと花と対峙してほしい」とのこと。
大小2つのリングから吊り下げられた花の総数は2,300本以上。生花にこだわり、土がなくても枯れにくい種(蘭の一種)が選ばれた(根っこ同士が繋げられていたが、この接点に定期的に霧吹きでもするのだろうか?)
リリースには「複数の鑑賞者が互いに近付くと、ドーム空間はつながり、ひとつの空間になる」とあったが、花はゆっくりと上下するので、狙い通りにいくかどうか、鑑賞時間に制限があった内覧時には確認できず(猪子氏がメーカー名を挙げていたO社のモーターは本来、2m/毎秒というスピードも可能らしいが、本展では封印)
何にせよ、ディズニーランドのアトラクションにも負けない人気を誇る同展開催中、美しき花々の無事を祈る。

TEAMLABNET 2015.3.8 公開動画
「Floating Flower Garden – 花と我と同根、庭と我と一体と βVer. 」

1F会場の「Nirvana」もインタラクティブな作品に進化し、作品名も「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」に。
画面に影が触れると、その箇所の桝目がぼわわわ〜と変化する。

この後、大好きな作品「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 ‒ Light in Dark」をループで見続けたので、2月11日より「Media Ambition Tokyo 2015」参加作品として展示に追加された「増殖する生命 Gold」および Dark ver.をウッカリ見損ねる。
3D お絵かきタウン」は基本ママだが、一部進化を遂げた。
画面の中を飛び回るヘリコプターから俯瞰したバーチャル世界が、向かって左上に新設されたモニターに投影される。 下の画「つながる!積み木列車」と同様の3次元の視点が付加された。
前述「3D お絵かきタウン」の裏側に、会場が拡張され、新たに「お絵かきふなっしー」が追加されている。ふなっしー氏は同展開始時よりスペシャルサポーターを務める。
このバーチャルふなっしー、本体に近い、かなり激しい動きをしてくれる。

チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」会期は2015年5月10日まで。
3月28日にはスペシャルトークとして、チームラボ代表の猪子氏と、マンガ家のウィスット・ポンニミット氏が対談、4月11日には村上隆氏との対談が予定されている(要予約、受付は3月10より日本科学未来館公式サイトにて開始、先着順・各回定員170名)

「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」公式サイト
team Lab Sake! Art Exhibition and Learn and Play! teamLab Future Park.
http://odoru.team-lab.net/
同展 公式Facebook
www.facebook.com/teamlabodoru

日本科学未来館
www.miraikan.jst.go.jp/




+飲食のメモ。
同館7Fには3月4日にセルフサービス式の「Miraikan Kitchen」がオープンし、同館Twitterによると「プレートランチ、ちらし寿司、麺類、地球わたあめ、地球肉まんなどのメニューがあるらしいが、営業は10-17時まで、内覧会時はクローズ。
20時まで時間延長して営業した1Fミュージアムショップにて「飲むユーグレナ」にチャレンジ。
ありきたりな表現だが、果物+野菜ジュースに、なにかたぶん緑色の、粉っぽいものが混在している、という舌ざわりとのど越し。このユーグレナ(和名ミドリムシ)、宇宙・環境ビジネスへの応用が期待されているらしい。
飲みやすい味になっていて、おいしゅうございました。ごちそうさまでした。

販売元:euglena farm(ユーグレナ・ファーム)
www.euglena-farm.jp/market/cartocan.html