「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」@ビッグサイト

東京ビッグサイトの西1・2ホールで開催中の国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビングIFFT/Interior Lifestyle Living」を見学。会期は2014年11月26日(水)-28日(金)の3日間。
来場者を先ず迎えるアトリウム特別企画「THE HOTEL」には、内外の企業による36ブースが出展。フロア中央には長ーいテーブルが置かれ、各ブランドのチェア/約80脚が並び、FFUGLEN TOKYO のカフェスペースとして利用されている。
アトリウムディレクターは、インテリアスタイリスト/スタイル・ディレクターの黒田美津子氏。

カンディハウスのブース/A-34では、長い無垢材2本をつないだ「一本技テーブル」に、「CHALLENGE」シリーズのダイニングチェアを配し、その上に、先のデザイン週間で発表した、松村和典氏によるインスタレーション「Komorebi」のニューバージョン=革の葉を球形にしたシャンデリアをレイアウト。同社はホール内の旭川家具工業協同組合のエリアにも出展。

檜創建(株)/A-03
川上元美氏と共同でデザインした、自由曲線の木製浴槽「O-Bath mugen」や同シリーズ「clover」、今春のミラノで発表されたデッキチェア「fiume(フューメ)」など。

秋月木工(有)、本林家具(株)による AKI+MOTO+ /A-17
徳島の家具メーカー2社によるブランド。参画デザイナーは小泉誠氏と村澤一晃氏。

ほか、山形緞通のオリエンタルカーペット、ナガノインテリア工業、信楽焼きの艸方窯(そうほうがま)のLED照明、木工某ようび「TOKYO WINDSER」 、ノルウェーのNORWEGIAN ICONS(参考:大使館公式速報、芦沢啓治氏によるスタイリングコーナー/小さなオフィスとしてのシングルルーム+ホテルのシングルルームをイメージしたリビングの提案展示などを見てまわる。
+飲食メモ。
アトリウム内のカフェフグレン・トウキョウ提供)にて一服。コーヒー1杯500円。ほかラテや紅茶、サーモンサンドやクッキーなどの軽食メニューもあり/メニュー
ごちそうさまでした。

ホール西1より2へ、会場を時計まわりに見ていく。

酒井産業(株)/1-049
昨年の「Any Tokyo 2013」でお披露目された、柴田文江氏デザインの「LAYERED wood」のベンチシリーズに、正方形のタイプが新たに追加された(上の画:左側、手前)
注.本ブースのみ、出展者の許可を得て会場を撮影、画像2点をブログに掲載しています
カラマツの集成材の小口を敢えて見せた座面に、黒鉄を脚にしたベンチのシリーズ。会場構成も柴田氏が行なった。氏とは木製玩具シリーズ「buchi」から続くコラボレーション。

(株)マクルウ/1-064
マグネシウムチューブ製の家具・プロダクト「Mt(マウント)」のお披露目(デザイナー:伊藤祐氏)。第一弾は大人用チェア「Mt001」と子供用チェア「Mt002」。002はスタッキング可能。共に発売は2015年上旬の予定。
ブースには、来月1日発売予定のマグネシウム合金の杖「FLAMINGO(フラミンゴ)」もあった。チェアも杖もとても軽い。
会社名は、Magnesium Alloy Cold Rolling Works の頭文字だが、もうひとつ別の意味もある(参考:コクヨファニチャーofron主催「社名の由来コンテスト2013」大賞受賞)

シエル プロジェクト/1-094
創業100年近くの鋳鉄メーカー2社が協同プロジェクトとして立ち上げた[Ciel PROJECT]が作品を発表。鋳鉄に負けない風格をもつアフリカ原産材ウェンジを組み合わせたエグゼクティブなデスク「DESK C1」や、ウォルナットを組み合わせたデスクやキャビネット、シェルフなど(公式サイト:www.ciel-pj.com
上の画像、左側のカタログは、PJのデザイナーを務める坂下和長氏(CRITIBA)がこれまでに手掛けたプロダクトのカタログ(表紙の作品は表面張力を利用したクリスタルのフラワーベース「a flower blooming in a puddle」)。[Ciel PROJECT]では今後、上記のデスクまわりで使う鋳鉄製のペントレイなど、新たなステーショナリーブランド[HinoLab M]も来春以降に発表予定。
なお、Ciel(シエル)とは、フランス語で"天空"の意。

杉田エース クラブエスタ/1-098
佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス・nendo がデザイン、アウトドアファニチャーシリーズ:PATIO PETITE から、先月の東京デザイン週間にあわせて発表された「sudare(スダレ)」が出展。ウッドの材質や販売価格は現在検討中、来春4月発売開始予定。

ほか、ブリュレック兄弟がデザインしたリーン・ロゼのファブリックほか多数展開されたドリームベッド(株)/1-043のブース、JAPAN STYLEエリア内(株)マナカのブース/1-014 に出ていた鈴木啓太氏デザインによる新しい供養具「偲(しのぶ)」、tonono(有)内木木工所/1-027、陽だまり気分愛媛スタイル、厚川産業(株)/1-163、前述・旭川家具各社ブース、「IFDA 国際家具デザインコンペティション旭川2014」入賞入選作品展、カリモク家具(株)/2-200の展示などを駆け足で見てまわり、西2ホール側へ移動。

(株)E&Y /2-184
2015年に30周年を迎えるコンテンポラリーファニチャーレーベルの歴史を振り返るフライヤー、および展示構成。マルチプルコレクションライン「HORIZONTAL」の展示も。

(株)文祥堂(KINOWA)/2-174
1912年に活版印刷・和洋式帳簿製造の会社として創業、現在はオフィスの機器類販売や設計施工など幅広く手掛ける文祥堂が、100周年を迎えた2012年より取り組んでいる「ニッポン木環プロジェクト」から誕生した家具シリーズに、間伐材を素材とした"そのままの家具"シリーズ「KINOWA」が加わった(デザイン:NODIGNER。参考展示はLED照明「BEAM」、スツール「CHOP」、シェルフやテーブル&デスク「BOAD」など。ブースの床は、岡山県の国産間伐材を使ったワリバシの製造工程で出る端材を50cm角シートに加工した床材「ユカハリ・タイル ワリバシ」が敷かれていた。

このほか、IFFT恒例のTALENTS、NEXTの各ブースも駆け足で見て、ランドスケーププロダクツ/2-167はウッカリと見逃し、ハイムテキスタイルトレンドプレビュー、モーダ・エン・カーサ/2-100 のブースを見学。

EOQ /2-067
EOQ(イー オー キュー)は香港を拠点する会社。英国のデザイナー/マイケル・ヤングによる照明やチェアなどのプロダクトを展示。日本国内のバイヤーは未定。

(株)石巻工房/2-034
アトリウム特別企画「THE HOTEL」フロアを横断していた長ーーいテーブルや、石巻工房に参画しているデザイナーのひとりである芦沢氏のコンセプトブースに置かれたプロダクトは、最近始めたレンタルのもの。

芦沢氏は、AGCグラスプロダクツ(株)のブース/2-013 の会場構成も担当。

同社が取り組んでいる「AGC COLORS GUILD」の2nd.シーズンとして、デザイナーに迎えられた芦原、大野力、長坂常の3氏による共同出展。
芦沢氏は「カラーガラス」を天板に用いたシェルフ「Glass drawer」をデザイン。大野氏と長坂氏は、t=0.85mmという恐ろしく薄い「化学強化ガラス」を使ったピンナップミラー、照明シェードをデザイン(3作品とも参考展示)
なお、主に「化学強化ガラス」はスマホやPCのカバーガラスとして使われているもの。これを何枚も重ねたガラスが、先のFIFAブラジルワールドカップにおいて、競技者用ベンチのガラスルーフに採用されている(AGCニュースリリース/2014.4.24)

(株)シャルマン工芸/2-007
大阪にある、刺繍・レース加工の会社。「刺繍壁紙」を展示。

ようやく西2ホールの端まで辿り着く。
モメンタムファクトリー・Orii/2-001のブースには、青い着色銅板の壁パネル材や、6月の「interiorifestyle TOKYO 2014」に出展していた「tone」の照明など散見。

国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビングIFFT/Interior Lifestyle Living」会期は2014年11月28日(金)まで。
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