「逆転移」リギョン展@銀座メゾンエルメス フォーラム

銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の「逆転移」リギョン展を観る。
作家は1969年韓国全州生まれ、ソウル在住。
エルメスの公式リリースによれば、作家としてのキャリアをスタートさせた2000年以降、一貫して光を題材とする作品を発表してきた現代アーティストとのこと。

エルメスでの2014年のコンテンポラリー展の最後を締めくくる企画展。「光」をテーマに、だが対照的な2作品が出展されている。うち1つは新作で、ガラスブロックに囲まれたビル(設計:レンゾ・ピアノ、2001年竣工)という会場の条件に見事にマッチしている。


「蛇の口づけ/Serpent's kiss」2014
床の素材は(ベニヤを敷いた上に)一面、張られた真珠貝。+マルチチャンネル・サウンドと水銀灯による照明。
不可視そのものを表現し、この会場全体で、太陽の光を描こうとした作品(リリースより)
会場スタッフによれば、外部の光のうつろいにより、場内の光も雰囲気も変わるとのこと。日没後は周囲のビルのネオンの色が床に映り込む。掲載画像は晴天下の13時過ぎ、北東側のガラス壁越しに、午後の光が差し始めた時間帯のもの。
ベンチや、会場の隅々まで真珠貝が張られている。フロアはとても滑りやすいのでご注意をと、入場時にスタッフによる丁寧なアナウンスあり。
床が水面にもみえて、まるで海に浮かんでいるかのようだった。

南側の会場。
「善悪の知恵の木/The tree of knowledge of good and evil」2001
白一色の壁・床は、光沢塗料で塗装されている。高圧電球が発する強烈な光は、会場内に一切の影を落とさず、"苛烈"な光で満ちている。場内ではだんだんと遠近感がつかめなくなり、視覚が揺さぶられる。
「逆転移」リギョン展は2015年1月7日まで。入場無料。
月-土曜/11-20時、日曜/11時-19時(共に入場は閉場30分前まで。なお、店舗営業時間は告知の上、変動あり。年末12月31日,2015年1月1-2日は臨時休業)。 

なお、2作品とも靴を脱いで鑑賞するので、脱着が面倒な紐靴やブーツなどは履いていかない方がいい。

銀座メゾンエルメス
www.maisonhermes.jp/ginza/




+飲食のメモ。
数寄屋橋交差点の地下街「Echika fit 銀座」の一角にある「グラーノ デリカテッセン バル 銀座」にてランチ。基本的に複数のデリとパスタから選んで組み合わせる(消費税込¥850or¥900)
左の画は、メインから魚/タラのみぞれあんかけ+デリ2種/根菜のラタトゥイユとジンジャーキャロットサラダ+コールスローに雑穀ごはんのランチプレート(¥850)に、本日の具沢山スープ/ベーコンとレンズ豆のパンプキンクリームスープ(ランチセット¥150)を付けたもの。

選べるデリランチを供する店では、つい心の中で「もう一盛り!」と念じてしまうことがあるが、こちらは満足のいくボリューム。野菜デリが充実しているのも有り難い。
美味しゅうございました。ごちそうさまでした。

GRANO DELICATESSEN BAR
(グラーノ デリカテッセン バル 銀座)
http://granodeli.jp/ginza/shopinfo/