「スマートイルミネーション横浜2014」@象の鼻パーク

10月30日の夜から始まっている「スマートイルミネーション横浜2014」、メイン会場の「象の鼻パーク」に出展中の作品群を見に行く。
開始早々にTVニュースなどでも紹介され、日曜の夜の人出はかなりのもの。なかでも注目のアートプログラムはこちら、髙橋匡太+柴幸男「moving projection theater たてもののおしばい」。

ムービングプロジェクターによる野外劇。会場を取り囲む5棟のビル同士が話を始め、観客に語りかけてくる。
ショートショートのような数話がループ上映。見飽きない。

中川ケミカルが出展した「光のらくがき」も大人気。
蓄光シートが3面に張られた壁に、ブラックライトをペンにして絵が描ける。

折りから強く吹き始めた海風にあおられ、プロムナード橋下に吊られた無数の反射板がきらめく。

会場は当然ながら暗く、何処にどの作品が出ているかは、胸に白いライトバッチを付けたボランティアさんを捕まえて聞くのが早い。または案内所でパンフを早めに貰おう。
案内所がおかれた「象の鼻テラス」のCAFEでは、一度は「ゾウノハナソフトクリーム」をオーダーして欲しい。「パォー」な感じの造形が秀逸。
出展したN社のHさんが、休憩の合間に鼻先からガブリと食べる直前の画像を送ってくれました!
「象の鼻テラス」の空間を飾っている白い網は、「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」からの展示作品。出展作家:井上唯 公式ウェブサイト http://iyueunoi.jimdo.com/

その井上氏による「光るキノコ」が芝に群生。
10月31日と翌日には、参加型プログラム「井上唯のSLOW FACTORY: ヒカルキノコを作ろう!」も開催された。

象の鼻テラス屋上、リ・ヒョンジュとリ・プリンスによる作品「The birds smile at ‘Tokky'」。
このほか屋上には、水を感知すると光る「Lighting flowerpot」(イ・ジェミン)や、ハンドルを回すと象の鼻から水が噴射される、アート作品「Kokkily+Hana+Zouno+Ko」(チャン・ウソク×ハン・ジンス)は子どもに大人気。

また本展では、昨年に続いて公募プログラム「スマートイルミネーション・アワード」も開催中。そのうちオーディエンス賞は、案内所が置かれた「象の鼻テラス」でパンフレットと共に渡されるアンケート用紙の(気に入った作品に2点まで印をつける)投票数で決まる。
A4作品 穴井佑樹+手塚健太郎「ChAir」
座る人同士の関係性によって光を変容させる、ベンチ型の「空気を読むイルミネーション」とのこと(パンフレットのテキストより)

おととしも会場で姿を見かけた"イルミネーター"。

「スマートイルミネーション横浜2014」は「象の鼻パーク」のほか、みなとみらい21地区などでも開催中。
会期は11月3日(月・祝)まで。入場無料。

主催:スマートイルミネーション横浜実行委員会、2014年東アジア文化都市実行委員会
「スマートイルミネーション横浜2014」
http://www.smart-illumination.jp/

この界隈は近代建築が多く、元より夜間はイルミ期間に限らずライトアップされ、美しい。
"クイーン"こと《横浜税関》。"キング"は(「てたもののおしばい」の背景として色を添えていた)《神奈川県庁本舎》。
横浜市開港記念館》。交差点の信号の色で、タワー部分の色も切り替わる。
《旧日本郵船会社》、現日本郵船歴史博物館
この裏手の日本郵船横浜海岸通倉庫にBankART1929の拠点「BankART Studio NYK」がある。



+飲食のメモ。
「象の鼻パーク」に向かう前の腹ごしらえ。

以前は「BankART」が入っていた近代建築《旧第一銀行横浜支店》、現在は「ヨコハマ創造都市センターYCC」として利用され、1Fに素敵なカフェ「YCC  Cafe & Shop」がある。
この大空間がもれなく味わえて、コーヒー(350円)に地元・馬車道十番館の銘菓「ガス灯サブレ」(2枚入り)をつけて、消費税込み536円ナリ。
カフェ休業および休館日は不定(11月4日は休館)。通常のオープンは11:30-19:00(L.O.18:30)

公式Twitter
https://twitter.com/ycc_yokohama

なお、同センターでは企画展「Find ASIA and myself 」を開催中(入場無料)。会期は11月3日の19時まで。
3Fのラウンジで展開中のインスタレーション、NOSIGNER(ノザイナー)による「Space Space」がとても美しかった。

ヨコハマ創造都市センター(YCC)
http://ycc.yafjp.org/