「SHOWCASE」@ 代官山

今年は渋谷から代官山に会場を移し、2年連続開催となる「SHOWCASE」が始まった。

主催の3社= 日本のファニチャーレーベル「E&Y」(松澤剛代表)、method(バイヤー/山田遊代表)、SOUP DESIGN(アートディレクター/尾原史和代表)を主宰する3氏が中心となり、選定する展覧会。

出展者:
スイス/ATELIER OÏ、ADRIEN ROVERO、CARLO CLOPATH、COLIN SCHÄLLI
日本/寺本愛、長坂常、二俣公一、森永邦彦、中村竜治、中坊壮介
台湾/CHE WANG、GINA HSU、HSIEN-HSUN HUANG、PILI WU、SHIH-YANG CHANGCHIEN、YA-WEN CHOU
美と価値を集め、記すこと。

美と価値の対象は、国や地域、時代、社会、環境などによっても大きく異なり、
そこには国それぞれの創造性があらわれます。

この交流の場が次の状況を促し、
新たな文化や思考のトレードを生み出す機会になり得ればと考えています。
今年は、日本を含めスイス・台湾3カ国の出展者によるエキシビジョンを行います。
ーープレス内覧会配布資料より

HSIEN-HSUN HUANG(台湾)

左:GINA HSU/除景亭(台湾)「考古娃娃」
右:CHE WANG/王喆(台湾)「方間雲亭」

(WANG)氏は台湾・東海大學大学院建築学科卒業、CAt勤務(2006-2007)を経て、Daju Architects & Associates デザインマネージャー。伊東豊雄建築設計事務所と共同で《台中メトロポリタン・オペラハウス台中大都会歌劇院》を手掛けているとのこと。

下の画像/奥:森永邦彦ANREALAGE「ANREALAGE×rhizomatiks SHADOW」
長坂常スキーマ建築計画「For LLOYD」
アムステルダムで進行中の「LLOYD HOTEL」1Fレストラン改修プロジェクトのための、竹と塩ビ継手を使用したプロダクトデザイン。

手前:中坊壮介Sosuke Nakabo Design Office「'Around the big table'」
左奥:二俣公一ケースリアル「CONTROL/コントロール」
二俣氏は現在、空間デザインを軸とする「ケース・リアル」と、デザインオブジェクトに特化した「二俣スタジオ」を共に主宰。香川《海のレストラン》、東京《鶴巻の家》、福岡《TSUMONS》などを手掛けている。

中村竜治中村竜治建築設計事務所「柱の間のベンチ2 / Bench 2 Between Pillars」
「複数の筒が柱の間に挟まるようにしてあるベンチである。それぞれの筒は薄いベニヤを丸めて糸で固定することで形をつくっている。座ると筒は横に広がるように変形し隣の筒を押し、押された筒は縦に伸びるように変形しようとするが、その変形を縦向きに張られた糸が止めるという仕組みである。筒単体ではなく、柱や隣との関係で成り立つ構造となっている。」
筒の内側・直径のラインに糸がピンと張られ、筒を貫通して外側で留められているのがわかるだろうか。

会場の奥、フロアの奥はスイスから参加した4組の展示スペース。
CARLO CLOPATH/カルロ・クロバス「Palutta」

下の画:ATELIER OÏ/アトリエ オイ「Stelle Filanti Installation」
イタリアのVenini Artlight から発表されたペンダントライト「Stelle Filanti」によるインスタレーション。静止画では判りにくいが、6つのうち3つの照明がゆっくりと昇降を繰り返している(上と下の画を比較してみてください)
ベネチアの吹きガラス製法によるディフューザー(照明ブラケット)を、メッシュ構造の高品質レザー(革)で包み、横に広がる箇所にはスチールの十字を入れ、天井から吊るしている。上の画、右端の1基のみレザーはグリーン系着色仕様。
「変形」が主要テーマ。足下で八角形にレザーが納まる様も美しく、見入ってしまう。

下の画:COLIN SCHÄLLI/コリン・シェーリー「con.temporary furniture」
日本の三六判の合板をベースとした、釘を1本も使わずに組み立てられる家具シリーズ。

会場は八幡通り沿い、旧代官山ラヴェリア(今年3月末まで営業していた商業施設)の北の端、アネックス2Fにて。東横線代官山駅から1-2分の距離。
会期は11月3日まで、11-20時オープン。入場有料(500円)

SHOWCASE 公式サイト
www.showcase-web.com/

SHOWCASE 公式Facebook
www.facebook.com/SHOWCASE2013.11




+飲食のメモ。
代官山T-SITEで開催中の「:DDD」の屋外マーケットを覗いてから、代官山交番前交差点に面したビルのB1Fにある「MAISON ICHI(メゾン・イチ)」にて ティータイム。
数種類のタルトから「マロン・タルト」を選び、HOT/COLDドリンクが付いて、消費税込みで¥690ナリ。このエリアとしてはかなりおトク。

ティータイムの利用は17:30まで。以降はディナーメニューとなる。ランチもやっていて、こちらのお店はパン、スイーツ、デリ、どれをとっても美味しい。夕方には殆どのパンが売り切れていることを覚悟すべし。あれば必ず買って帰るのが「スペルト小麦の田舎パン」。他店にはちょっとないむっちり生地。
1/4cut売りサイズ(¥399)。小ぶりに撮れてしまったが、実物はかなり大きい。
チーズをのせて軽くトーストすると、最髙においしい。 ごちそうさまでした。

MAISON ICHI(メゾン・イチ)のブログ
http://blog.goo.ne.jp/maison-ichi