MARENCO×鈴木マサル@ arflex

都内のインテリアショップを中心に、秋の新作披露など各種イベントが催されるこの時期。恵比寿にあるアルフレックスショップ東京にて、SPECIAL EXHIBITION 2014「MARENCO×鈴木マサル」が始まった。
アルフレックスジャパン(arflex)を代表するソファ「MARENCO(マレンコ)」と、大胆な構図と鮮やかな色彩で知られるデザイナー鈴木マサル氏がコラボレーション。座る前から心が弾む、そんなソファやチェアが披露された。


イタリアの巨匠マリオ・マレンコ(1933-)の名をいただくソファ「MARENCO」は、1971年に発表されて以来ロングセラーを続けている。座布団を重ねたようなシルエット、季節ごとに衣替えする日本の文化を背景として、カバーは着脱が可能。「イタリア生まれ、日本育ち」であるアルフレックスのアイコン的存在。
今回発表されたバリエーション「DANCE」、「PARK」、「BALLOON」の3つ(BALLOONは「blue」と「yellow」あり)。「MARENCO」のコンプリート/カバーとオットマン、「DANCE」の12柄から選べるクッションが発表されたのに加え、藤森泰司氏がデザインしたチェア「RINN」の座のカバーでも展開(上の画、右手前)

MARENCO「DANCE」3人掛けソファ
生地によって異なるが、カバーは綿または麻100%、もしくは混合。
上の画は露光不足で鼻ヅラがよく見えないが、ソファの肘掛けの内側にハリネズミが。黄色系のクッションに顔が見えているのはペリカン、その右隣にはヒツジが横たわる。
どこに何の動物が描かれているか、ソファをぐるりと一周してしまう。

鈴木氏は最初、相性の良い柄や色をチョイスして「上手くやろう」として思うようにいかず、困った末に「なるべく合わないようなものを隣に並べて構成してみた」ところ、ピタリとはまった。以降は「攻める気持ちで」デザインされたソファ。

同じく「DANCE」1人掛けソファを背面から。

奥に見えているのは同シリーズのクッション。
"後ろ側"から撮りたくなるソファ。背を壁に押し付けて置きたくはない。

ショップ内、黒い壁を1枚隔ててレイアウトされた「PARK」と「BALLOON」。
画面奥に腰掛けているのが、本作を手掛けた鈴木マサル氏。
鈴木マサル氏は多摩美術大学出身、粟辻博デザイン室勤務後、ウンピアットを設立して独立。自身のブランド「OTTAIPNU」などを立ち上げているほか、2010年に「marimekko」のテキスタイルも手掛けている。今年5月には青山のスパイラルガーデンにて「鈴木マサル傘展」を開催、話題を集めた。それでも今回のコラボ依頼は「初土俵で横綱と対戦」するようなプレッシャーだったという(本展リリースより)

「PARK」はデジタルプリントの手法が用いられ、「カワイイ」動物たちが1枚の絵画のように描かれた。

「BALLOON」は、ブルーとイエローの2タイプを用意。
麻の生地に、一版ずつ手捺染でプリントされた大柄のドットが、10mにつき1リピートで変則的に連続する。
座り心地も抜群。
エントランス右側、「RINN」のダイニングセット。壁に掛かっているのは座のカバーを展開したもの。
MARENCO×鈴木マサル」は11月4日まで(10月29日は定休日)。オープンは11-19時。期間中、一部製品が販売される。




+飲食のメモ。
ショップからの帰路、恵比寿駅に続く道を左折、「Japanese Ice OUCA(ジャパニーズアイス櫻花)」へ。アイスクリーム目当てだったが、いきなり12月並みに冷え込んだこの日、店頭の看板をみて、その心が変わる。
「芋栗かぼちゃラテ」。今日から始まった季節メニューとのこと。
あたたかいコーヒーに、冷たい生クリームと3種のペースト、その上に金粉(きんとんの「キン」だそうな)。店内はお茶のサービスもあり(運動部部活で定番の"丸やかん"によるセルフサービス)。
"秋の3大ほくほく"+コーヒー=おいしくない訳がございません。「芋栗南瓜パフェ」と「焼きいもアイス」と迷ったが、それは次回に。
大満足。ごちそうさまでした。

Japanese Ice OUCA(ジャパニーズアイス櫻花)
www.ice-ouca.com/