隈研吾、E.ムホー、G.ニコラ出展作品ほか@絵画館前 TDW2014

「天才万博」をテーマに、神宮外苑絵画館前で開催中の「TOKYO DESIGNERS WEEK / 東京デザイナーズウィーク 2014(以下TDW)」。既出の「建築模型とその提案書展」ほかを除く出展作品の備忘録。
1-Creative Life展
1-88.大日本印刷株式会社(以下DNP)、DNPすまいみらい研究所
DNP×隈研吾「1.2mmの木」
注.「建築模型とその提案書展」会場内 1-122「スーパーマテリアル展」のサテライトブース
TDW公式サイト出展者紹介page
DNP大日本印刷の印刷技術により、厚み1.2mmの金属板(アルミ化粧板/アートテック材)に木目調のグラフィックを出力し、組み上げたもの。
設計:隈研吾、東京大学大学院隈研吾研究室/T_ADS
構造:佐藤淳
この印刷技術は、木目調だけでなく石目調など特注対応で様々な衣装表現が可能。
「DNPすまいみらい研究所」とは、この10月に発足したばかりの産官学共同プロジェクト(参照:DNPニュースリリース/2014.10.1)。今後は建築工学系大学との共同研究を通して新製品のアイデアの事業化などを進めていく予定。
下記公式サイトでは、このインスタレーションが組み上がるまでのメイキングを早送りムービーで公開中(再生時間30秒)
http://sumaimirai.dnp/event/index.html#event5

「DNPすまいみらい研究所」公式サイト
http://sumaimirai.dnp/



1-Creative Life展
1-71.FRECIOUS
ウォーターサーバー「FRECIOUS dewo(フレシャス・デュオ)
TDW公式サイト出展者紹介page
交換する水(天然水)はボトルではなく、容量7.2リットルの無菌エアレスパックに入っている(右の画、メタリックグレーの本体の上に載せているのが、水が入った状態のエアレスパック)
デザインはロンドンと東京を拠点に活動するプロダクトデザイナーの安積伸氏a studio
詳細:「FRECIOUS dewo」特設サイト〜デザイナー・インタビュー



1-Creative Life展
1-68.西武・そごう
BACKYARD by|n(バックヤード バイエヌ)」
TDW公式サイト出展者紹介page
デザインオフィスnendoと西武・そごうの共同開発プロダクトシリーズのショップ
渋谷西武では10月7日から11月3日まで「SHIBUYA DESIGN SITE(シブヤデザインサイト)」を全館で展開中。10月21日からはミラノサローネ2014凱旋企画「大風呂敷展」や、トークイベント「Japan Creative TALK SESSION」(主催:Japan Creative)も開催される。10月30日には川添善行氏と内藤廣氏の対談、最終日11月1日は廣村正彰氏が登壇する。各回50名着席・先着順。詳細・速報は公式facebook参照。



2-PRO展

上の画、左・手前:川上元美
TDW公式サイト出展作家紹介page

エマニュエル・ムホーemmanuelle moureaux architecture + design「mino」
TDW公式サイト出展作家紹介page
日本古来の雨具である蓑(みの)を100色で構成した新作。
追記:メイキングの様子が事務所のfacebookで公開されている。過日「新宿クリエイターズ・フェスタ」での野外インスタレーション「100 colors / Shinjuku Central Park」と同じく"ダブルクリップ"が使われているようだ。

Yamaguchi Design Lab
TDW公式サイト出展作家紹介page
山口県立大学文化創造学科准教授でプロダクトデザイナーの山口光氏と生徒による、山口県の技術とデザインを紹介するブース。新幹線の先頭部分の構体を製造している県下の企業(雑誌『AXIS』No.171記事「匠のかたち」で紹介されていた山下工業所9月6日ブログ既出)の打ち出し板金技術などを用いてつくられた、ハンドメイドの「アルミ製ノートパソコンケースAluminum Air Case(画面奥)ほかを出展。現段階では参考商品だが、今春出展したミラノ・サローネでも好評だったと会場スタッフから聞く(参考:山下工業所blog:3月4日ニュース)。

HIKARU-YAMAGUCHI DESIGN LAB
http://www.hikaru-yamaguchi.net/

岩岡竜夫「T邸(cliff house)
TDW公式サイト出展作家紹介page

海外からの来場者をはじめ盛んに写真が撮られていていたのがこちらのファインアート。この質感と光沢で、なんと陶製! ワレモノ注意です!(Please, don't touch!)
林 茂樹「mini Q.P」「OOシリーズ」
TDW公式サイト出展作家紹介page
作家は岐阜県多治見工業高校陶磁科芸術専攻科修了(会場配布物より:この日本橋高島屋美術画廊Xが作成したフライヤーを「折らずに持ち帰る来場者が多い」と作家の公式ブログに出ていたが、私もクリアファイルに入れて持ち帰った1人です
作家公式ウェブサイト
http://www1.ocn.ne.jp/~sheceram/
作家Twitter
https://twitter.com/ShigekiHayashi



3-ASIA AWARD ヤングクリエイター展

立体の頂点8カ所を四方から引っ張られたこちらの作品、コンピューター制御されたゴム製の立方体が、原型を留めないほどの変化をみせる。白い膜に落ちる影も美しい。
山岡潤一「Morphing Cube」
TDW公式サイト出展作家紹介page

同会場には、先日「Any Tokyo 2014」で作品を見たばかりのVITRO(高橋良爾+田中章愛)が、「8pino」とは異なる別のプロダクツ「Trace/えんぴつの歩数計」を出展していた。
TDW公式サイト出展作家紹介page



4-北斎漫画インスパイア展
クリエイター53組がそれぞれの趣向を凝らして出展。

グエナエル・ニコラCURIOSITY
高さ約3メートル、糸で垂直に吊られた球体から成る"立体富士"。

葛西薫

青木克憲・安居智博

橋本夕紀夫「北斎ROBO」
「北斎漫画に登場する人物を人形化! 笑わせます。」
「は、はーっ」と声を発しながら、お辞儀を繰り返す人形。シュールな世界。

松永真

角田陽太
オーガニックコットンのテキスタイル作品「Stitched」。

以上、PRO展などを含めて「TDW2014」入場は有料。会期は11月3日まで。詳細はTDW公式サイトを参照のこと。

TOKYO DESIGNERS WEEK 2014
www.tdwa.com/




+飲食のメモ。
TDW 2014」会場の最寄り駅、東京メトロ銀座線外苑前駅の前後:2番と4番出口a/bの中間に在る「青山但馬屋」にて、千葉産の落花生だけで作った「ピーナッツペースト」を1瓶購入。粒入り・粒なし/加糖・無糖の4種類あり、容量230gで750円ナリ。
このあいだ《市原湖畔美術館》に行った際に買いそびれた落花生ペースト、まさかの青山で、しかも明治27年(1894)創業の豆専門店でゲット。レジで「袋は要りませんよ」と遠慮したにもかかわらず「いえいえ、どうぞ」と包んでくれた、かわいらしいピンク色の袋。コーポレートカラー(=新鮮な落花生を煎る前の渋皮の色)だったのですね。
おいしくいただきました。ごちそうさまでした。

青山但馬屋
www.aoyama-tajimaya.co.jp