「バルデュス展」と「栄西と建仁寺」@上野

東京都美術館で開催されている「バルデュス展」へ。

2001年に93才で没したスペインの巨匠の絵を見るのは初めて。センセーショナルな告知は個人的にはあまり好みではないが、展示を見ての感想は「さもありなん」といったところ。



1980年代後半に朝日新聞の日曜版に連載されていた「世界 名画の旅」。それらを地域別に文庫にまとめたうちの「(2)フランス編」に収録された作品「コメルス・サンタンドレ小路」が、バルデュスに接した最初。作品云々よりも、マスコミ嫌いで、滅多にインタビューにも応じず、スイスにあるお城のような邸宅(グランシャレー)で、日本人の妻と暮らしている、というなんだか謎めいた雰囲気のレポートが、読んだ当時はとても印象深かった。

日本国内では没後初の大規模回顧展となった今回、展示を締めくくるものとして、篠山紀信氏が「グランシャレー」で撮り下ろした写真も大きく引きのばされて展示されいた。こちらも圧倒されるビジュアル。4月27日に開催された篠山氏と節子夫人との対談は聴きたかった。





+飲食のメモ。
東京都美術館》は故・前川國男(1905-1986)の設計(詳細:都美館サイト~建築概要)で、昨年4月に大規模改装を終えてリニューアルした。その際、1Fにお気に入りのカフェ「M cafe」ができた。

かれこれ3回連続でオーダーしている「抹茶パフェ」(760円)。おいしいのでなかなか"浮気"できない。




美術館から博物館へとハシゴ、《東京国立博物館(トーハク)》へ。

国宝「風神雷神屏風」特別出展が目玉の「開山・栄西禅師 800年遠忌 特別展『栄西と建仁寺』」会場の平成館へ向かう途中、もっか話題沸騰中の「キトラ古墳壁展」の行列を目にする。あわよくばと目論んでいたが、館外40分+館内30分待ちの状態、閉館30分前でも変化なし。諦める。

さて、そのトーハクの入館受付の脇に、休憩所を併設したミュージアムショップ「正門プラザ」が今春オープンした。博物館入館料なしで利用できる。
設計は安井建築設計事務所。
未だ塗料の匂ひも新しく、商品ラインナップは外国人観光客を意識していると思われるグッズを販売。

台東区ホームページ~ニュースリリース(2014.4.14)
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1669

安井建築設計事務所~作品「同 正門周辺リニューアル」
http://www.yasui-archi.co.jp/works/detail/2014_tnmseimon/index.html


ラウンジには長いテーブルが置かれ、なんと飲食物持ち込み可(画像は後日のもの)

ショップではホテルオークラのパンも販売しているので(トーハク《東洋館別棟》および谷口吉生氏が設計した《 法隆寺宝物館》に、ホテルオークラが運営するレストランが併設されている関係だろう)、アップルパイ(195円)と、スターバックスコーヒー上野恩賜公園店でタンブラー値引き購入したアイスコーヒーで、ガラスウォール越に新緑を眺めながらひと休み。
おじゃましました。

東京国立博物館
http://www.tnm.jp